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景況調査二〇一〇年の前半期の結果を見てみると、数値上は二〇〇九年後半期に比べて、大幅な改善を示している。〇五年、〇六年と同じくらいまで回復してきている。全国の景況調査DORの二〇一〇年一月~三月期を確認すると、「日本経済は中国など新興国への輸出拡大(新興国効果)と麻生・鳩山両政権の史上最大の財政出動により持ち直しつつあり、中小企業もこれにあずかっている」とあり、V字型の急角度の反転をしたとある。

今回の新潟同友会の調査でも、好転した企業は五一%強となっており、経常利益(採算)も好転してきていることが分かった。しかしながら悪化した企業も三二%強であり、三社に一社は悪化している。経営上の問題点として経営者の能力不足を回答する人が多かった。また民需や官公需の停滞をあげる人が少なくなってきているのも今回の特徴であった。付加価値を高めることと社員教育が経営上の力点として急上昇している。

今回の景況調査では、仕入れ・材料や製品・商品の価格の動向についてはじめて調査し、入口インフレという仕入れや材料費の価格が上昇している傾向と、出口デフレという商品や製品の価格が下降している傾向がはっきり出た。そうすると、付加価値や粗利は圧縮してくることになり、構造的な経営上の問題になってきたと感じる。材料大手の企業の独占、寡占、カルテルなどを指摘する意見もあった。

社員教育についての意見も多数あった。特徴的なのは、新入社員教育ではなく、一定の期間働いている既存社員の教育の場の必要性を感じているようだ。また、ここ数年の新入社員の意識や行動に変化を感じている意見もあった。社員教育の場や仕組みを作ってほしいとの同友会に対する期待もあった。

最後に昨年と今年を比較して感じることについて記述からキーワードを上げてみた。

①     転 換―転換期という認識

②     加 速―変化のスピードの加速化

③     改 善―外部環境の好転に期待せずに、内部の見直しと改善に力点

④     行 動―行動すること、動き

⑤     対 策―淘汰、倒産、廃業(取引先・関係会社等)への不安と対応、対策

⑥     条 件―支払い条件・取引条件が厳しくなる傾向

⑦     一服感―上昇傾向があり、とりあえず一息という認識か

⑧     まだら模様―今後の見通しは一時的な活況なのか、先が見えてきたのか

⑨     経営力―商売・経営の舵取りが難しい時代、経営力が問われる時代に

⑩     嫌 気―情勢悪化、不景気という言葉には飽き飽きしている

 

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