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付加価値⑤ IT・デジタル技術・情報・医療・福祉・介護・教育支援

 1980年代から1990年代以降、新しい技術として、デジタル技術、IT技術が急速な発展を見せてきた。固定化されていた情報が流動化し、情報を活用し繋げ活用することに付加価値がついてきた。インターネット、パソコンや携帯電話、デジカメ、ビデオカメラなどが象徴的だ。アナログとデジタルという言葉が対比されるようになったのもこのころだろうか?これは、多国籍企業、大企業の海外進出、世界を一つの市場とみるというグローバル経済の進展と一緒に成長してきたといえる。IT技術は、多国籍企業、グローバル企業にとって距離と時間を征服するのに必要な技術だったといえる。そのためには世界を一つに繋げるために普及された技術とも言える。一人ひとりが持っていないとスケールメリットが出ないので、急速に広まった。デジタル技術には付加価値はあったが、急速に普及するために、大幅なコストダウンと生産性の向上、コストが安い国へ工場の進出など、先進国にとっては空洞化の問題もでてきた。この戦略をとるためには、各国がおなじ条件でないといけないので規制緩和や為替取引などもグローバルスタンダードが奨励された。

 同時期、少子高齢化が先進国で進む。少子化については学習教育支援、高齢化については医療福祉介護の産業が生まれ、日本でも健康保険とは別に介護保険も制定され、その財源として消費税が導入されることになる。その間、海外と基準をあわせるために法人税減税や所得税累進税率の見直し等が行われた。

 この時期は、IT・デジタル技術・医療など新しい付加価値の創造が行われたが、限りなくモノに関する付加価値がなくなって、モノの価値が原価や材料費に近づいた時期でもある。一番安いところで作って、一番高いところで売るというグローバル経済の付加価値の創造だ。そこにITやデジタル技術の進展が手助けした。というよりデジタル技術が必要だったということだ。日本でのITバブルもそういった状況の中で生まれた。

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