いろいろホワイトボード[2018年9月号]

脱☆ドンブリ経営 PART2 具体的戦略編

◆開催日:2018年6月22日(金) ◆主 催:青年部会

西久保勝郎氏 青年部会では、新潟同友会の若手経営者が中心となり、若手経営者ならではの悩みや困りごとに合わせたセミナーを開催しています。今号では、「同友にいがた」5月号でも取り上げた、【脱☆ドンブリ経営】のパート2として、再びセミナーを行った西久保税理士事務所 代表税理士 西久保勝郎氏にお話を伺いました。
(「同友にいがた」5月号のバックナンバーはこちら

 脱☆ドンブリ経営の第2弾として、具体的戦略についてセミナーを行いました。第1回の受講をされていない方も複数名いらっしゃったので、第一回のブロックパズルの図の説明を兼ねて、前回の復習から始めました。(詳細は「同友にいがた」5月号をご覧ください。)


「同友にいがた」5月号 ブロックパズル


 このブロックパズルの図をご理解いただいたところで、具体的な数字でのシミュレーションの開始です。今回は架空の会社の損益状況がどのように変わるのか、資金繰りがどのように変わるのかを体験して、それを自社にどのように取り入れるのかを考えてもらいます。今回の会社の損益状況は次の通りでこの数字を使ってシミュレーションに取り組んでもらおうと言うものです。


架空の会社の損益状況


変わる項目は、次の3つです。(しかも変動率はたったの1%です。)

  • 付加価値を高める・・・粗利益を1%アップさせる。
  • 生産性を高める ・・・労働分配率を1%ダウンさせる。(人件費の減少です。)
  • 成長性を高める ・・・売上を1%アップさせる。

≪現状実情≫

現状実際


 この3つのうち、まず一つ変わったらどうなるのか。

  • ◎粗利1%アップさせたら利益が146万円増えて借入金の返済期間が4.4年短くなります。
  • ◎労働分配率を1%ダウンさせたら利益が101万円増えて借入金の返済期間が3.5年短くなります。
  • ◎売上を1%アップさせたら利益が101万円増えて借入金の返済期間が1.2年短くなります。


 では、この3つを同時に行ったらどうなるでしょうか?結果は利益が164万円増加し、人件費が85万円の追加予算を確保できることになり、借入金の返済期間は8.1年短くなります。具体的に数字を入れるまでは、「たかが1%くらいで」と参加者の方は思っていたようですが、実際に数字を入れてみると、かなり影響があるということをご理解いただきました。

 さて、ここまでは架空の会社でのシミュレーションです。本題はここからです。自社のブロックパズルを基に理想のキャッシュフローの構造を考えてもらいました。自社の売上、変動費、粗利率、固定費、人件費、その他、労働分配率、営業利益、キャッシュフローをブロックパズルに当てはめ、自社の最も理想とする数字を可能か不可能かは全く気にせず自由に書いてもらいます。この数字は自社に持ち帰り、今後の目標を作るうえでの参考資料として使っていただくこととしました。


≪キャッシュフロー着眼点≫

キャッシュフロー着眼点

(例)
  1. 1 客数アップに繋がること
  2. 2 変動費アップに繋がること
  3. 3 労働分配率ダウン(生産性アップ)につながること
  4. 4 その他の固定費ダウンに繋がること
  5. 5 無駄な投資をさけることに繋がること
  6. 6 購入頻度(リピート)アップに繋がること
  7. 7 客単価アップに繋がること


 では、いよいよ具体的な戦略です。ここまででどこの数値を変えたら理想となるのかは見えてきましたが、具体的に何をしたらいいのか、何が出来るのかを考えてもらいます。ブロックパズルの各ブロック毎に実際取り組んだことを(例)として入れてありますのでこの中からまずは自社でもすぐに取り組めそうなもの、あるいは、取り組んでみたいものを選んでください。当日はその後グループごとに選んだものをシェアして、(例)にはないものを自分で考えて記入してもらいました。ここまでできると、明日からでも自社ですぐに取り組めることが明らかになります。今回は参加者の方から1%でも結構数字が変わることがわかった。明日契約があり、値引きをしようと考えたいたけど安易な値引きはやめようと思う。などの感想をいただきました。

 セミナーに参加できなかった方で、自分でも取り組みたいので、今回の資料がほしい、また1回、2回とも参加できなかったので、セミナーに参加したい、という方いらっしゃいましたら下記連絡先まで連絡ください。また、セミナーは5名集まればどこでもお伺いします。(自社内でも構いません。)

[西久保勝郎税理士事務所 代表税理士 西久保 勝郎(新潟支部セントラル地区)記]