PEOPLE LIFE data [No.006]

未来を創る!新潟の企業家たち PEOPLE LIFE data No.006

企業の地盤を固めることで、自身の「興味」から「事業」へ
(有限会社アサップ 上越支部)

未来を創る!新潟の企業家たち PEOPLE LIFE data No.006

小川 克昌さん
有限会社アサップ 代表取締役

起業の経緯

有限会社アサップは、雪氷防災技術・自然災害調査を主な業務とする建設コンサルタント会社です。平成27年には、食用ほおずきの栽培を専門とする新ブランド「MINNA DE HOZUKI」を立ち上げました。
入社して3年の地元測量会社を組織体制の不満から退職を考えた際、雪関係の災害調査や研究開発を行っている公益法人の方に声をかけて頂きました。2年の任期を経て、東京事務所勤務後、本社に戻りましたが体調を崩した事もあり退社。これまでの経験を生かそうと有限会社アサップを31歳の時に起業しました。

災害調査と食用ほおずき

基本的には雪崩、冬の仕事が専門なので、当初は冬に現場仕事をし、春から秋にかけて営業や企画提案、学会の論文書き等をしていました。自然災害の多い中山間地の地域を見てきた中で「少子高齢化等の理由から耕作放棄された土地を生かした農業で地域貢献できないか」と考えており、比較的時間のある夏の時期に農業に挑戦したいと思っていました。本業の気象観測や計測のノウハウを活用し、農業に携わる業務が出来ないか情報を集めていました。
その中で、マット給液システム(苗と土の下にマットを敷き、マットを通じて肥料になる養液を効率よく与える方法)を知ります。従来の方法よりも環境負荷が少ない方法で、これならと平成24年に試験栽培を始め、トマトやキュウリ等畑物の栽培を試し、難度・価格・市場等の面から食用ほおずきを専門に取り組むことに。現在は、600~700㎏くらいの収穫量で、近々の目標1tを目指しています。食用ほおずきは加工し、ジャムやフルーツソース、カレー、お茶等にして販売しています。ナス科の食用ほおずきは幅広く加工ができ、アイデアよりも材料が足りない状況です

食用ほおずきを展開できる理由

食用ほおずきについて色々やっていますが、今はまだ赤字の状態です。それでも事業として続けられているのは、うちが専業農家ではなく、本業でしっかりと利益を生んでいるからです。会社としての基盤が落ち着いているから、食用ほおずき等自分の想いが強い事業にチャレンジできています。
将来的には農業指導や販売に特化して関わりたいと思っているので、誰かが参入してきてくれるように、まずはうちが採算の取れるようになることを目指してやっています。(まずは、食用ほおずき事業の借金を返さなくては・・・(笑))

現状と社会の変わり目

 県外の現場が多く、全国へ飛び回っていたことと、行政の絡む仕事のため、このような情勢ではどうしても仕事は減少傾向になっています。
公共工事については、高度経済成長期に作られたものが、今限界に近づいていて、それを点検して延命させる大前提があるため、極端に仕事が0に近づくということはありません。しかし、+αの仕事がない分、今後厳しくなってくると考えられます。減った分の仕事は地道に営業を頑張るしかなく、事態が落ち着いてきたときに、今まで以上に営業で動けるよう現場管理等の私がやっていた仕事を従業員に任せられるよう準備をしています。
経営者の仕事は、会社を回すために最適な行動をとること。会社のビジョンもそうですが、業界のビジョンを考え、そのために自社がどう立ち回るか。私たちの関わる「災害」は「社会の問題や課題を浮き彫り」にし、「社会が変わるチャンス」になることが多いです。そのチャンスに、どう乗っかるか。このコロナの騒動についても、経済復興期に何ができるのかを考えています。


ザ・ガーデンテラスおゝ乃有限会社アサップ

妙高市中川3-5
電話 : 0255‐73‐7772
代表 : 小川 克昌 氏 代表取締役
業務内容 : 防災に関する専門調査と食用ほおずきに関する商品企画及び販売
従業員数 : 5名 その他:10名程
http://minna-de-hozuki.jp/wphozuki/