PEOPLE LIFE data [No.002]

未来を創る!新潟の企業家たち PEOPLE LIFE data No.002

私は皆さんの雇用を守ります。皆さんは現場で実践しよう。みんな笑顔で頑張ろう!(株式会社給材 新潟支部)

未来を創る!新潟の企業家たち PEOPLE LIFE data No.002

宮崎伸洋さん
株式会社給材 代表取締役
新潟県中小企業家同友会 副代表理事 食部会長

先月号に引き続き、新型コロナウイルスの影響に対する各社の対応に関して、具体的な実践を行っている同友会企業を紹介いたします。
本文の内容は、中同協発刊の「中小企業家しんぶん(4月15日号)」に掲載された内容を編集し、その後を加筆した内容となっております。

臨時休校で売上構成比65%がストップ!?

新型コロナウイルス感染対策のため、3月2日から新潟市内の小・中・高等学校が臨時休校となり、給食関連業界は学校給食による売上を突如として失うことになってしまいました。学校給食・保育園給食の食材販売をメイン事業とする㈱給材も、売上構成比65%を占める食材供給がストップするという"まさか"の事態。
2月に入っての急激な感染拡大状況から、その可能性を予測していた宮崎さんは、この状況を生かすにはどうしたらよいか思案し、さっそく行動に移しました。

「あるもの探し」を徹底

大変な状況の中、「どうしたらいい?」、「行政から補償してもらわないと」という依存姿勢になることを良しとせず、こういう時こそ企業としての立ち位置、そして社員一人ひとりの役割を明確にすることが大切だと信念を持っている宮崎さんは次の一手、今後の戦略として「"ないものねだり"ではなく"あるもの探し"」の徹底を掲げました。
臨時休校が開始された3月2日、社員と緊急ミーティングを開催し、「私は皆さんの雇用を守ります。皆さんは現場で実践しよう。みんな笑顔で頑張ろう!」という思いを伝え、「これまで通常業務に手いっぱいで手を付けられなかったこと、(突然時間ができた)今だからこそできることは何だろう?」と問いかけ、「こんな時こそ、いかに楽しく仕事をするには?」と社員全員で話し合いました。

栄養たっぷりの食材を生かすには?

そこで生まれた実践の一つに「生活応援弁当」があります。学校給食は成長期の子どもたちに必要な栄養摂取基準や食品分類をもとに食材を揃えています。突然行き場を無くしてしまったその栄養たっぷりの食材を、地域の方々に楽しんでもらう機会をつくって家計負担軽減・食事支援につなげてみてはどうだろう?という発想から始まりました。
会社のキッチンスペースで調理し、入口スペースを活用しての弁当販売。メニューは日替わり弁当とイベント用に仕入れていたオーストラリア産牛肉を使ったステーキ弁当でした。販売を開始した3月19日以降、休校中の子どもたちや親御さんや地域のお年寄り、会社の近隣で働く方、同友会の仲間たちなど、途切れることなく次々と来店しています。ラジオ取材など予想以上の反響もあり、普段は直接お客様と触れ合う機会がない社員にとっても、新鮮な体験となりモチベーションアップにもつながりました。
学校再開、再休校の流れもあり、一度は終了したお弁当も、社屋の一角を増築し、常設できる用に計画を進めています。

自社開発商品「米粉のカレールゥ」、新たな柱づくり

"あるもの探し"として、自社にある強みとして輝きを放ちはじめたのは、弁当とともに販売している大人気の「米粉カレーパン」。2018年に開催された県内の米粉フェスタで料理部門グランプリを受賞した実績を持つパンです。
株式会社給材では、「米粉カレーパン」をはじめとする学校給食用食材販売と並行して新潟県産米粉を使った「米粉のカレールゥ」やアレルギー対応の「防災備蓄食セット」の企画・販売やイベント飲食業務、もったいない食プロジェクトなど、新たな柱づくりにも取り組んでいます。
今持っている武器のブラッシュアップを行いながら、女性スタッフのチームではアロニアという果物のブランディングを計画しています。
今まで少し疎遠になっていたこともある同業者にも声がけをし、1社だけでなく、協力体制を作りながらこの危機を乗り越えようと動き出しています。5月中には、全県の同業者を集め、一丸となった協力体制を作ろうと画策し前進し続けています。


株式会社給材株式会社給材

新潟市東区竹尾 御新町801-5
創業 : 1968年、創立:1991年
社員数 : 19名
事業内容 : 学校給食用食品卸、業務用食品卸、米粉ルゥ製品企画販売、オリジナル食品企画販売
https://www.kyusyoku.co.jp