もっと知ろう同友会[2017年12月号]

第4回エネルギーシフト欧州視察記

バルトキルヒ エルツタール(黒い森)での森林散策1

 今回、岩手県中小企業家同友会が主催する第4回エネルギーシフト欧州視察へ行ってきました。参加者は岩手県同友会13名、岩手大学の先生、生徒含め4名と県外からは熊本、宮崎、新潟の総勢20名。10月7日から16日の日程でドイツ、スイスを回り、地域の取り組みやなぜエネルギーシフトが必要なのかを理解し、実践するための手がかりを見つけるために参加しました。成田よりチューリッヒ空港の直通便です。天候はさほど日本と変わらずに過ごすことができました。現地コーディネーターの池田氏から「日本との違いではなく同じところは何かを考えるように」と言われました。

バルトキルヒ エルツタール(黒い森)での森林散策2 初日はバルトキルヒ エルツタール(黒い森)。小雨の降る中での森林散策でした。道幅は大型トラックが通行できるように路盤は転圧され水はけ良く、等高線状に整備されています。木の切り出しもトラックに積み込みがしやすく山全体を均等に手入れすることができるように整備されています。10メートル四方に生態系を維持するために手が入れられています。生物の多様性が森林を育て生態系を維持していることがわかりました。森林の役割には水、洪水、溜める土壌の浸食性や雇用の場、レクリエーションの場もあります。日本の森林のように一定の大きさの法面の木を一気に伐採し、植林し30年くらいの間に次から次へと繰り返し行われている日本の山を見たことがあります。

 成長期間の長い樹木を順番に伐採することにより山の生態系を崩すことなく将来に渡って強い木を育てることができる。「出る杭は伸ばす」100メートル四方で一年間で伐採できる量は7㎥です。成長した分だけを伐採することで将来に生かすことができます。昔は鉱山もありましたがトンネルを掘るためには大量の木が必要になります。枯渇する資源を一気に採ってしまったら子や孫の代まで山が維持できなくなります。森林も企業と同じです。

 その他畜産農家や人口4,000人の地域の視察では、地域で生産し地域で消費しています。太陽光発電やバイオガス、風力、水力などを使用し再生可能なエネルギーで自給自足の生活ができています。

フライブルク フライブルクは人口230,000人の町に大学生が20,000人、先生8,000人います。フライブルク大聖堂の周辺は4~5階建ての商業ビル群が並び落ち着いた雰囲気の中に石畳の路面と50センチくらい水路があります。街中は平日の日中でも賑わいがありました。色とりどりのトラム(路面電車)が走り、人とトラムに一体感のあるように感じました。もちろん車は規制されています。トラムとバスが数分おきに走っていますので、時間を気にすることなく移動が可能です。市街地から10分ほどでヴォーバン住宅街で、トラムの両サイドには集合住宅街があります。

 建物には木材が多く使用され、植栽で日陰や湿度の調整や目隠しなど、景観が整えられています。道路は子供達が遊んでもいい場所になっています。こちらのヴォーバン住宅街では車は立体駐車場を契約して住宅より少し離れたところにあります。それはトラムでの移動のほうが利便性が良いことと、環境配慮やのびのびと暮らしができることにあります。

㈲滝本工務店 滝本 勝則(燕支部) これから私たちができることは、次世代に渡り持続可能な街づくりと社会変革運動やエネルギーの利用について深く考え実践しなければいけないと感じています。

<㈲滝本工務店 滝本 勝則(燕支部)記>