特集:輝く!新潟企業家[2020年3月号]

社労士事務所 コモンズ 代表 内山 雅視(新潟サウス地区)

新潟をやさしい笑顔があふれる企業でいっぱいに!同友会のおかげでたどりついた、境地です。

内山 雅視(新潟サウス地区)
社労士事務所 コモンズ 代表

野球少年、弁護士を目指す

 1972年、愛媛県の松山市にて生まれた私は、3つ上の姉と3つ下の妹に挟まれる男、という環境で育ちました。

 ええ、もちろんこの頃から女性には逆らいませんでしたよ。笑

 野球が盛んな地域だったこともあり、高校までは野球部一筋。ポジションはキャッチャーでした。サラリーマンと専業主婦という家庭で育ちましたので、将来の夢は漠然としていましたが、高校3年生のときに見た映画『疑惑』で、弁護士役だった岩下志麻さんの、世間の風評に流されず真実を追求する姿勢に憧れて、「将来は僕も弁護士だ!」と、なんとも高校生らしい影響のされ方で、法学部を目指すことにしました。

 その後は無事に、京都府にある立命館大学法学部に入学し、法律について学び始めます。ちなみに、妻は当時「法律相談部」という、堅めな?サークルで一緒だった一つ上の先輩でした。

 妻は先に卒業して、実家のある新潟県で就職。私は司法試験合格目指して頑張りましたが、不合格。しかし実家には戻らず、妻を追いかけて! 新潟県でアルバイトをしながら司法試験の勉強を続けることにしました。

 今になって思うと、つくづく妻とその両親には頭があがりませんが、結婚後は3年間、アルバイトを辞めて受験に専念し、公務員だった妻の収入に頼っている生活を続けていました。

浪人生活にピリオド

 ある時「もうこれ以上、妻にも甘えられない」と思い、司法試験を諦めて法律事務所に就職しました。きちんと生活の基盤を整えたのが20代最後の年でした。その後は3人の子どもにも恵まれて、おかげさまで現在は大黒柱として家族を支えさせてもらっています。

 就職した法律事務所では、弁護士の先生について、さまざまな法律相談のサポートを行っていました。

 主に、企業からの案件を扱うことが多く、その紛争内容に触れるうちに「弁護士という仕事は、紛争になってからが仕事。でも、紛争になる前に、水際で食い止めることができるのではないのか?」という想いを抱くようになりました。

 病気と一緒で、なってからでは手遅れになってしまう場合もあります。それよりも、予防する術を教えるほうが企業も人も、幸せなはずだ、と考えたのです。

 そこで、社会保険労務士の資格を取得。雇用にまつわるさまざまな紛争を、水際で食い止める仕事を始めます。やりがいのある仕事にようやく出会えて充実していた頃、同友会にも出会います。

同友会で、感じた熱量

 当時の私は、関連企業を任されているだけの雇われ役員。入会の目的も「経営者と知り合いたい」営業のためでした。しかし、そこで出会った経営者の皆さんは、オーナーとして、きちんと自分の足で立ち、毎日を懸命に生き抜いている、戦士たちでした。

「かっこいい! 自分もこの人たちと同じ土俵に立ちたい!」

 弁護士を目指したあの日のように、胸に熱いものが込み上げてきました。

 ちょうど、社会保険労務士としての仕事も軌道に乗っていたこともあり、独立を決意。自分の足で歩き始めます。

 元々いた2名の従業員をそのまま引き継ぐ形で代表に就任。顧客も一部引き継ぎましたが、当時はとにかく、新規開拓の営業に奔走していました。

 他事務所との差別化を図るため、特に経営者とのコミュニケーションに力を入れました。業務代行・書類作成だけではなく、経営者の想いとその企業の内情をきちんと把握することを特に心がけていました。

 例えば、高齢者の多い職場であれば、定年延長することにより受け取ることができる助成金の提案をさせていただいたり、女性の多い職場であれば育児休暇についての法律や助成金制度の案内を積極的に行うなどました。

 知識や経験が足りないために起きてしまうトラブルを、未然に防ぐことこそが、自分の使命と思い、自身の勉強も怠りませんでした。


社労士会会員証
社会保険労務士2名、事務員1名のコモンズです。

自分らしい経営を

 せっかくオーナーなのだから、自分だけにしか出来ない仕事をしよう! と、以前より障がい者の就労支援に興味を持っていた私は、障がい者サポートの一つとして、障がい年金のサポート事業を行いたいと思いました。そして、まずはホームページを開設して集客を図ることにしました。

 そこで予想外だったのが、個人の障がい年金についての相談が殺到したことです。行政の窓口だけでは、サポートが足りていなかったらしく、手続代行からその後の働き方への相談対応まで、業務は多岐に渡りました。

 企業の仕事と比べて、個人の仕事になりますから、当然単価も低く煩雑になります。しかし、今まで知らなかった悩みに触れ、こちらがお手伝いさせていただくことで、生活が改善される様子を間近で確認させていただけることは、非常にやりがいがありました。

 今後も丁寧に育てていきたい、大切な仕事のひとつになりました。

経営指針成文化と実践の会

 同友会に入ったら、これ!
 と言われているのが、ご存知「経営指針の会」です。入会して数年たつし、そろそろ受講の時が来たかな・・・と思い切って受講してみました・・・

「この言葉、上から目線だよね」
「社員のこと、なんだと思ってる?」
「薄っぺらい考えだね」
「もっと自分をオープンにしないと」

 噂に聞いていた通りの、厳しい言葉がバシバシ飛んできました。同期生が6人いましたが、同じ苦しみをわかちあえる仲間がいたことが、本当に救いでした。自分一人だったら、間違いなく逃げ出していたでしょう。

 そんな風に苦しんでいる私に、差し出された本が、故・赤石義博さん(元中同協会長・相談役)の著書『人間尊重経営』でした。

 今まで、法律の知識を深めることに重きを置いていた私でしたが、その前に築くべき、何より大切な土台があったのだということを気づかせてくれた本でした。これからもずっと、この本は私の考えのバックボーンとなることでしょう。

 心を持った人間が、よりよく生きるために作られた法律ですから、まずは人間尊重から始めないといけないのです。これから先も、気持ちがブレたり弱くなってしまう時には、この本を開いて、まずは原点に戻ろうと思っています。

中小企業が新潟の地域経済の柱となる社会の実現

社労士事務所コモンズ メンバー やさしい笑顔は、人の心を開き、人と人をつなぎ、人に勇気と希望を与えます。

 そして、その根底にあるものは人間の尊重。

 新潟が、人間尊重の経営を実践する中小企業であふれ、社会を変える。

 中小企業が人間尊重の経営を通じ自らの価値を高め、社会に欠くべからざる存在となり、新潟の地域経済を支える。


 これが、社労士事務所コモンズの10年ビジョンです。

 これからも、新潟にやさしい笑顔があふれる企業を増やすために、同友会と共に歩き続けます。どうぞ、よろしくお願いいたします。

【社労士事務所コモンズ 代表 内山雅視(新潟サウス支部)記】


202003feature4.jpg社労士事務所コモンズ

〒950-0965 新潟市中央区新光町10番地3 技術士センタービルⅡ404
Tel. 025-278-7865
Fax. 025-278-3084
◎事業内容
人事労務サポート、助成金サポート、障がい年金サポート