特集:輝く!新潟企業家[2019年12月号]

株式会社 東北設備 総務部長 富樫 大地(村上支部)

同友会で刺激を受けながら 今自分が出来る事を100%やる!

富樫 大地(村上支部)
株式会社 東北設備 総務部長

創業から発展へ

 元々、富樫家は「森人」で、山の手入れをしながら炭小屋で木炭を作るなどしていました。祖父と母は養蚕を営み、農村集落の環境改善や地元地域の発展にも力を注いでいたようです。私も幼い頃、遊びながら養蚕の手伝いをした事をよく覚えています。

 また、母はシルクフラワー(繭の花)を通じて、全国の婦人会や地元中学校で指導もしていました。そして、私の父親・富樫光七は、電気科の高校を卒業後、鉄工所や電気工事店の勤務を経て、昭和57年に「株式会社東北設備」を創業しました。

 創業当時は、「電気工事組合員でないと電力会社に電気工事の申請が出来ない」時代で、それならばと、電気工事組合に加入しようにも様々な嫌がらせなどで、入ることさえままならず・・・。そこでまずは、水道工事組合へ加入し、数年後に電気工事組合へ仲間入り・・・というやり方で経営を続けたそうです。

 このような事情もあり、会社名の由来は、電気の神様「東北電力」と住宅設備の「設備」を足して、「株式会社東北設備」にしたそうです。今でも「新潟県なのに東北なんですね」と言われることがありますね(笑)。その後は、バブル経済や住宅の新築ラッシュの好景気を多分に受けて、社員が大勢いた時代もありましたが、時代が平成に移り替わると建築業界もかなり落ち着きました。

 平成になってからは、「他社にはない画期的な商材」「自社に価格決定権がある」という観点から、国内外ブランドや商材を中心に、日本全国の工務店・設計会社へ暖房システムの提案を広げていきます。従来のノウハウや既製品では決して成せなかった「床暖房 慈(いつくしみ)」は、展示会や営業を通じて、新潟県内は勿論、青森から鹿児島まで実績を積み重ねています。

 また、工事現場近くの地元工務店と連携することで、顧客のアフターフォローやメンテナンスを充実させ、確実に地域内経済循環の活性に貢献しています。

 平成12年には自社ビルを建て、1階に「ティータイムギャラリー ぺこり(喫茶店)」と「床暖房のショールーム」を併設しました。この喫茶店が好評で、後に飲食部門として新規開拓するきっかけになりました。現在に至るまで、経営者が変わったり、全社員が入れ替わったり浮き沈みはありましたが、年々売上とお得意様を増やし続けています。

創業者である父の富樫光七氏
【写真】創業者である父の富樫光七氏

 そして、なんと、現在の喫茶店のパティシエは㈱東北設備の創業者・富樫光七です!代表を交代した後は、手に持つペンチを泡だて器に変え、スイーツは全て100%天然系の素材で彼が手づくりしています。

 その他にも、自社ビルでは「日建学院村上校」や「進学ゼミ」など様々な事業を展開しようとしましたが、私たちが想い描いた通りに成功させることが出来なかった部門も多くあります。しかし、そういった経験を通して次の展開を考えるのも楽しいですよね。

入社後、同友会との出会い

 そして、私自身はといえば昭和53年、富樫光七の次男として誕生。小中学校では陸上、高校では吹奏楽を専攻していましたが、大学受験に失敗。しばらくは毎日自由人を満喫していました。そんな私に父は、「何もしてないのだから手伝え!」と声をかけてくれました。最初はアルバイトのつもりでしたが、翌月から勝手に正社員になっていました(笑)。進学校を卒業しただけの私は、自動車免許なし、工事資格なし、作業知識ゼロ!からの出発。失敗したり上手く出来ない日々が続いて、仕事を辞めようと思ったことは何度もあります。それでも、周りの先輩社員から、「社長の息子」という色眼鏡で遠慮されることもなく、超絶スパルタ指導を頂いたので、楽しく技術や知識を習得することが出来ました。今思うと、その恵まれた環境が当時の私に必要だったのではないかと思えます。今でもその経験は、会社の財産であり私の原動力です。

 さて、私が同友会と出会ったのは、平成24年。広報情報化委員会のe. doyu説明会のチラシ(FAX)でした。社長交代と同じ頃、経理業務をしていた私に、e. doyuを通して全国の同友会仲間との交流が、経営の楽しさや厳しさ、SNSやwebの楽しさを気づかせてくれました。また、「総務部長」の肩書きを得たきっかけは、青年部会や同友会大学講座で「会社での役割」について考えさせられたからでした。それまでは対外的な肩書きを何も持っていませんでしたが、肩書きを付けてからは視点が「総務部長」に変わりました。

201912feature2.jpg よく聞く話ですが、支部例会だけでなく、全国規模の大会へ参加すると、自分の器の小ささを思い知ります。そこから「なにくそ!」「負けるもんか!」と思えるから、また1年真面目に楽しく経営出来るのだと思います。そういった気づきや、切磋琢磨できる例会、大会に参加させていただける環境には、本当に感謝しています。

妻の出産、そして挑戦

 もともと私は子どもが大好きで、小中学校の数学教員を目指していました。ですから、長男誕生を機に育児に没頭したのは言うまでもありません。父親の育児支援にも参画して、他団体や文庫・図書館などと協力しながら「村上パパサークル 代表」「男の紙芝居へそ一座 代表」に就き、「親子で楽しめる時間」「子どもが笑う場所」を提案しています。「育児は期間限定のプロジェクト・エックス」をモットーに、ひと時ひと時を大切に楽しんでいます。イベント内容は、2か月に1度紙芝居をして、不定期で絵本や歌のイベントをしています。ほとんどが未就学児向けですが、興味のある方がいらっしゃいましたら、是非一度ご参加ください。

 平成28年には「健康経営は資本(身体)から」という想いで「かえる整体院」を開院。元々、シンギングボウルやシータヒーリングなどの安らぎメソッドを中心にYou Tube視聴していた時に出逢った、宮本佳浩氏に感銘を受けて師事。そして、実際に開院したものの、経営知識がなかったので早速行き詰りました。怪我や病気は医者が治すので、国家資格を持たない整体師が出来る事は何だろう?と悩み続けました。結果「自分の身体は自分で変える」手伝いなら出来るので、生活習慣や日用品を主に提案するお茶会(説明会・体験会)を無料開催しています。現在、新潟県民・村上市民の健康寿命を伸ばそうと画策中です。「健康寿命が延びる→健康福祉の費用が下がる→厚生費・教育費を上げられる→子どもが笑う→大人も笑う→世界平和」という単純な想いから、今の自分が出来る事を100%やっています!

 今の課題は、会社で全社員が一同に集まる機会がないので、直接面と向かって話す時間がない事です。今後は電話やSNSではなく、社員同士も直接話し合う事を重視した「働き方改革」をみんなで進めて、後世に誇れる会社を共につくってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

【株式会社東北設備 富樫 大地(村上支部)記】


株式会社東北設備株式会社 東北設備

〒950-0822 村上市坪根406-35
Tel. 0254-53-0605
Fax. 0254-53-6232
◎事業内容
床暖房システム販売・施工、ペレットストーブ工事、電気工事、水道工事、エアコン工事、飲食業