特集:輝く!新潟企業家[2019年2月号]

すみれ建装株式会社 代表取締役 平川 幸男(新潟支部)

会社や大切な社員さんや家族の為、また経営者 としての覚悟や自己成長の為に同友会がある。

平川 幸男(新潟支部)
すみれ建装株式会社 代表取締役

生い立ち

 1977年、私は『 すみれ建装株式会社の3代目 』として新潟市東区に生まれました。3人兄妹の長男で私の下に2人の妹がいます。

 当社は昭和38年創業で一般住宅やアパート・工場等の屋根や外壁また室内塗装を行う『 塗り替え塗装専門店 』で、社員数は1人親方の社員さんも含め現在16名です。初代の祖父が現在84歳、2代目の父親が現在68歳、私で3代目となります。

 自宅と会社が同じ敷地内にあり、幼い頃は毎日会社に出社してくる『強面の塗装職人さん』に可愛がられた毎日でした。

 幼稚園の頃は、すでに卒園アルバムに『大きくなったらペンキ屋さんになりたい!』と書いている位、子供の頃から家業を継ぐ事を考えていました。

 地元の小・中学校を卒業し、高校は「家業を継ぐには、先ずは経理を覚えなきゃ!」と新潟商業高校の商業課に入学し簿記等を真面目に勉強していました。

入社のきっかけ

 幼い頃から父親の仕事をする姿に憧れていました。高校生の夏休みに父親と一緒にガソリンスタンドの塗り替え塗装工事現場についていき、一生懸命に仕事をしている父親の姿を見て父と一緒に仕事をしたいと真剣に考えるようになりました。

 そして高校3年生の時、卒業後の進路について両親と話す際、父親に『卒業したらお父さんと一緒に会社で働きたい!』と言った事を今でも鮮明に記憶しています。

塗装業界の慣例と同友会入会

 当時、塗装店の後継者は技術や経験を積む為、入社前に数年間他の塗装店に修業する慣例がありました。私も入社当時、修業に行く事を考えましたがご縁がなく、そのまま入社する事になりました。

 その為入社後、高卒の私は会社での出来事のみが社会人としての経験でした。仕事をしていく中で『職人である父親』と『経営者を目指したいと思い始めた私』との考え方に違いが芽生え、取引先の経営者の方にその悩みを相談した際、『平川にぴったりの会がある!』と同友会を紹介していただき、2002年11月、25歳の時に同友会に入会しました。

入会後のエピソードと引きこもり

 入会当時は新潟同友会の20周年のタイミングで会員が増えた時期だったかと思います。

 現在の事務局ではなく、弁天橋近くの事務局の一室で玉木代表理事(現相談役)よりビデオを見ながら同友会の歴史等を教えていただくオリエンテーションをしていただきました。

 また例会では、『初めてお会いする異業種の経営者の方々』が温かく迎い入れて下さり、グループ討論では、お互いが真剣に、また赤裸々に自身の経営体験や悩みを話しており、私は『自分だけが悩んでいるのではないのだな』『会社の規模や業種は違ってもみんな同じような悩みや課題を抱えているのだな』と感じました。

 しかし、基本的に人見知りだった私は、当時20代で同年代の会員が少なく、中々本音で話し合える関係を築く事が出来なかった為、入会後数1~2年位で『例会等に積極的に参加しない会員』になってしまいました。

青年部会との出会いで見つけた同友会での『居場所』

 毎月の例会や色々な案内のFAXに自らは反応せず、当時の支部幹事の方々からお誘いのお電話を頂く事が多くなったある日、支部の例会ではなく45歳以下の会員さんが所属している『青年部会が主催する勉強会』のチラシが目に留まりました。私は「同世代の経営者が行っている会だから楽しそうだし行ってみようかなぁ」と思い、参加する事にしました。

 青年部会の勉強会では『労務の勉強会』や『決算の勉強会』など通常の支部例会にはない新たな顔ぶれで、当時の設営している幹事の方々が凄く楽しそうで輝いて見えました。私は『青年部会の方々の輪の中に入りたい!』『一緒に関わって学びたい!』と思い、青年部会の行事に関わる事で、徐々に同友会での私自身の『居場所』を創る事が出来ました。

『 YES!』か『 はい!』

 人見知りだった私は一つ居場所が出来ると青年部会の他、新潟支部の例会や新潟県全体の行事にも積極的に参加するようになりました。また、幹事の方々から来る様々な依頼を、全て『 YES!』か『 はい!』で応えるようになり『新潟支部や青年部会の例会報告』や『賀詞交歓会の実行委員長』も経験させていただきました。

 この頃から、今までの『電話を頂かないと例会参加を検討しなかった』自分自身から、自ら電話をかけ『一緒に参加しませんか?』と積極的に関わるようになってきました。

家族や社員さんからの本音とターニングポイント

 同友会活動に積極的になっていった私は、日中は仕事に追われ、夜は同友会活動に励んでいました。そんなある日、社員さんから『専務は何の為に同友会に行っているの?』と質問がありました。その時私は『良い会社・良い経営者・良い経営環境を目指すためだよ!』と即答しましたが、社員さんからは『もう少し会社にいて俺達の話も聞いてくれよ!』と言われました。

 また、家庭でも帰りが夜遅くなる私に対して妻との会話の中で『俺は、同友会に行って異業種の方々と話をする事で自分自身が成長出来るし、人として学べるんだよ!』と話すと、妻から『じゃあ私や子供達との会話や関りの中であなたは学べないの!?』と言われました。

 何の為に経営しているのか?何の為に同友会で学んでいるのか?この出来事が同友会活動を行う中で、大切な家族や社員さんとの関りや時間を削り同友会の為に活動していた自分自身に気付く事ができた大きなターニングポイントでした。

塗り替え塗装の様子 特殊高圧洗浄(エコロビーム)の様子

2度の経営指針を創る会受講と経営者としての覚悟

 同友会の為ではなく、会社や大切な社員さんや家族の為、また経営者としての覚悟や自己成長の為に同友会があると感じ始め、『経営指針を創る会』(現経営指針成文化と実践の会)を、専務だった30歳の時と、社長になってから3年目の37歳の時の計2回受講しました。

 創る会では『すみれ建装の3代目』ではなく、一人の人間『平川幸男』として、個人理念(想い)や自分自身を深く見つめ直す事が出来た半年間でした。

 受講の際、強く印象に残っている言葉は上越のメンター(受講経験者)の方から言われた『あなたの真面目さは、会社や社員さんにとってはいい迷惑なんだよ!』という言葉で、今でもその意味や答えは理解できていませんが、大切なメッセージだと感謝しています。

最後に

 最近は、新潟支部幹事長や青年部会の幹事等経験し、同友会の学びは会社や家庭で実践してこそ、価値があると言われてきています。先日、青年部会で『10年ビジョン』をテーマに例会報告をするご縁を頂いた際、社内で『今回の例会の目的』と『例会後に具体的に実践する事を目標』に、社員さんと一緒に2か月間取り組み報告させていただきました。今後の実践の経過を次回報告が出来るようこれからも頑張っていきたいと思います。

【すみれ建装株式会社 代表取締役 平川 幸男 (新潟支部幹事長イースト地区)記】


すみれ建装株式会社

すみれ建装株式会社

950-0809 新潟市東区柳ヶ丘19-16
Tel.025-275-3313
Fax.025-275-3758
◎事業内容
一般住宅・AP・事務所・工場の塗り替え塗装専門店。特殊高圧洗浄(エコロビーム新潟)