特集:輝く!新潟企業家[2017年11月号]

㈲宮崎商店 代表取締役 宮崎 信一さん(新潟支部イースト地区)

和食の文化を守り、会社を発展させていくためにも 同友会活動で自分を磨いていきたい。

宮崎 信一さん(新潟支部イースト地区)
㈲宮崎商店 代表取締役

生い立ちと会社概要

 昭和44年6月生まれの48歳。大学卒業後、取引先食品メーカーに一度就職し、宮崎商店に入社しました。その後、父の死に伴い、平成14年から代表取締役に就任し、15年目を迎えました。家族は、妻と子供が3人います。

和総菜 昭和39年、父が旧亀田町の小さな小売店から昆布巻製造卸業として業態転換し「宮崎商店」を創業しました。昭和45年に新潟市東区に移転、昭和61年に現工場へ移転しました。その際、レトルト殺菌装置(加圧熱水殺菌装置)を導入し、これを契機に添加物(保存料)を使用しなくても腐敗、食中毒を抑えることができるようになりました。また、商品の日持ちもするようになり、関東、東北など県外にも販路が広がっていきました。現在は昆布巻を主とした和惣菜の製造委託、レトルト殺菌装置を使用した殺菌の委託を生業としております。

宮崎商店の取り組みと今後

 「昆布巻を通した和食の推進」として、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されました。それ以来、世界的に和食に対する評価は益々高くなっております。弊社でも、「なぜ新潟では昆布巻が食べられるのか?」、「北前船と昆布の関係性」など、昆布巻のこと、和食のことを若い世代を中心にPRしていきたいと思っています。また、他の和食を扱うメーカーさんとの横の繋がりを密にし、連携を深めていければと思っております。

こんにゃく煮 近年、「和食」が脚光を浴びておりますが、昆布巻きを含めた食品業界では、後継者不足、人手不足、売上不振などで、全国的にみて、ここ4〜5年で毎年減少している現状です。ですが、減少こそしているものの、決して無くなることはない業界だと思っています。弊社としては、無くなる側でなく消費者、取扱い店舗、問屋に必要とされる会社になるべく、今後も精進して参りたいと思っております。

食の安心、安全を守る

和総菜の食卓 「食の安心・安全の一助」として、食に対する安心・安全の高まりと共に、レトルト殺菌の需要が一段と高まってきています。レトルト殺菌とは、容器内部の食品に対し、120℃の熱を4分間かけ、さらに加圧して殺菌することです。これにより、一般的な食中毒細菌の中で、最も耐熱性の高いボツリヌス菌をも殺菌できるとされ、添加物、保存料を使用する必要もなく、常温で長期間保存ができるようになります。身近な例として、レトルトカレーもこのレトルト殺菌を施しています。今後も自社、他社に関わらず食の安心・安全の一助となれるよう、レトルト殺菌装置を活用して参りたいと思っております。

新潟県中小企業家同友会との出会い

 平成23年に同友会に入会し、6年になりました。入会のきっかけは、取引先の株式会社叶味家の長嶋社長、株式会社給材の宮崎社長からお誘いを受け入会することになりました。当時は、「同友会に入れば、自分の何かが変わるのでは?」と安易な考えで入会しました。ですが、同友会の事をあまり理解していない状態で例会に参加することで、グループ討論で自分の意見が言えない、他のメンバーとうまく意思疎通ができないなど、参加することで非常に自己嫌悪になった記憶があります。また、他の会員のみなさんがとても優秀に見え、「私の様な勉強不足な者は来てはいけないのでは」と感じるようになり、また年末の繁忙期も重なって、例会に出席することも少なくなり、その後は半幽霊会員と化しておりました。


昆布巻 そんな中、子供の学校のPTA役員を仰せつかりました。そのPTA活動を通し、会社だけでは知り合えない人との繋がりや奉仕活動を通じ、仕事だけでは人間として成長できないのだという気づきを得ることができました。PTA役員退任後、平成29年度の新潟支部イースト地区幹事の要請があり、改めて同友会活動を通して人間的に成長できたらと思い同友会に参加するようになりました。

 月1回の幹事会に参加するようになり、地区長をはじめ、先輩幹事のご指導のもと、同友会、会員のことが少しずつ分かるようになってきました。例会に参加しても入会したばかりの頃の自己嫌悪になっていた気持ちはなくなってきました。同友会に積極的に参加するようになり、「何もしないで変われるはずはない、与えられて変われるはずもない、自分から行動しなければ変われない」ということに気が付きました。

例会報告を経験して

 2017年10月に新潟支部例会で報告をさせていただきました。報告するにあたり、「報告することによって自分自身の振り返りの大切さ、自身の過去とこれからのビジョンを明確にすることができ、一番得をするのは報告者本人だよ。」と言われました。例会準備を進める時には、座長をはじめ、たくさんの有志の皆さんにプレ報告を聞いていただきました。「この部分を深堀りしましょう」「ここは短めにしましょう」などと、アドバイスをいただき、また宮崎商店の強みや付加価値についても、率直な意見を聞くことができました。このことが、新たな気づきや今後の会社運営のヒントにもなり、非常に有意義な経験となりました。本番では、余計な話が多くなって、本題の話が短くなってしまい、参加者の皆様には不本意ではなかったかなと心配しています。

 今後も、同友会会員の仲間として、楽しくコミュニケーションを取りながら「よい会社をつくろう」「よい経営者をめざそう」「よい経営環境をつくろう」を目的に、よい経営者、よい人間になりたいと思います。

【㈲宮崎商店 宮崎 信一(新潟支部イースト地区)記】


㈲宮崎商店

㈲宮崎商店

〒950-0801 新潟市東区津島屋
Tel.025-273-2428
Fax.025-275-0873
◎事業内容
食品製造業(主は昆布巻)