特集:輝く!新潟企業家[2017年6月号]

㈱村電テクニカルサービス 代表取締役 小野寺 秀樹さん(三条支部)

目標は 社員も私も「家族=社員=会社」となること!

小野寺 秀樹さん(三条支部)
㈱村電テクニカルサービス 代表取締役

1 社歴・私の生い立ち

昭和30年代、祖父が村上電機工業所を創業。事業内容はモーターの巻き替えでした。社員は祖父・祖母・父・叔父達の合わせて5名で営んでおりました。昭和40年代祖父が亡くなり祖母が社長になると、事業内容は巻き替えの他に、建設機械の販売・修理・リースと幅を広げました。平成元年、祖母が亡くなると、父は独立し村上電機リースを創業します。順調にスタートした建設機器のリース業ですが、大手メーカーの参入で下火に。そんな中、水門のモーター交換工事の依頼を受けて施工を始めると、それを皮切りに水門関係の現場作業が主体となっていきます。父の口添えもあり、私は高校を卒業後、客先である水門メーカーに就職。弟は父と家業を。今思うと父は将来を見抜き「リース業ではダメだ、水門関係で行こう。その為には私にはメーカーとのパイプ役と知識を、弟には自分の現場技術を学ばせよう。」と考えたのだと思います。その後、平成21年㈱村電テクニカルサービスに社名を変更。代表取締役社長に私が就任し現在に至ります。

2 現在の事業内容

受注体制は、国交省・県等が発注する公共工事を弊社のクライアントが受注。施工方法・安全管理を含めての見積依頼を経て請負金額を決定します。工事内容・施工方法を社員と打ち合わせ、機材・資材を車両に積込み、全国各地の水門工事を行っております。現地作業期間的には短い現場ですと3人で3日、長い現場では4人~8人で半年とパターンは色々です。作業内容的には、鉄工作業(溶接・ガス切断・削孔・研磨)機械器具設置作業(重量物搬入据付・モーターのセンタリング)鳶作業(足場架設)電気作業(配管・配線・調整試運転)配管作業(鉄・ステンレス・銅)油圧作業(フラッシング・耐圧・機器分解組立・調整試運転)等です。 水門設備には全く同じものが無い為、多種多様な技術・知識が必要とされます。ですので弊社では社員一人一人が多能工になれるように互いに切磋琢磨出来る様なチーム作りもしております。

3 経営指針を受けて

経営指針は2013年9月からの第20期に受講させて頂きました。受講中は課題の未記入、考えが甘い、もっと掘り下げて...厳しい御指導を受けました。さらに同年12月に父の死去。本当に色々考えさせられ、やっと私の中で〝経営者としてやっていく!〟という覚悟が出来ました。そして考え抜いて出した経営指針は次のようになりました。
◎経営理念
安心を未来につなげます。
水門下流に住んでいる地域の人々が当たり前に普通に暮らせる安心を確保する事。と同時に弊社が品質の高い仕事をする事で、多くの水門を手掛けていく事で、家族も未来まで安心して暮らせて行ける。
◎社 是
技術を研ぎ澄まし、知識を深め水門のスペシャリストを目指します。
現場で必要とされる色々な知識を取得し、個人の技術を高め品質の高い仕事が出来る技術者集団となる。
◎社 訓
人にやさしく
社員各々が関わる人が困っている事、困っている時に、さっと手を差し伸べられる。

2014年4月 作りたての指針を社員・銀行渉外担当の前で発表し思いを説明しました。発表後、社員に感想を聞いてみると〝最初は社長、何言ってんだろ?今さら何言ってんの?と思いました。最後の方には何となくわかったような気がします〟と、私の思いは今ひとつ届かないような結果でした。それでも、15年・16年・17年と今年で4回目の指針再確認、単年度方針、事業方針発表会を行う様になり、社員の意識も良い方向に変わってきたと感じられるようになりました。受講時に言ってた事、毎年の指針発表会を行う事により、社員の増員、売上も14年対比170%増となっております。

㈱村電テクニカルサービス

4 これから...こうなりたい

家庭(社員も私も)=社員=会社となっていきたいです。会社でやりがいを持って社員と楽しく仕事が出来てお金を稼ぐ→家に帰ってもストレスが無い→張り切って会社に行き、高品質な作業で仕事増大となるサイクルにしていき、未来まで安心して生活できる快適にやりがいを持って働ける体系にしたい。その為には、大型漁船・村電丸で大間(出張現場)に行き、高級クロマグロ(良質な公共工事)を大漁に釣り、素早く処理して品質の高いマグロ(品質の高い仕事を施工)を築地に卸す。(水門下流の人々の安全確保)そして利益を上げ皆で別ける。更にその為には、
良い乗組員(多能工な社員・育てる社風)
良い漁場(各クライアントの受注状況)
良い釣り方(最善の施工方法)
良い道具(最高の工具・資機材)
を総動員して行う事が必要です。私は大漁に釣る事ができる先見性と、色々な事を実行して行くうえで決定する決断力を身に付けていきたいです。そして乗組員の力を借り乗組員と共に、大漁を重ねて行きたいと思っております。そうする事が、「家族=社員=会社」となる事を信じて。


㈱村電テクニカルサービス㈱村電テクニカルサービス
〒958-0876 村上市塩町12-4
Tel.0254-53-1602
Fax.0254-53-6334
◎事業内容
ダム・河川の水門設備等の点検修繕、機械器具設置、鉄鋼工事全般