企業進化論〈52〉share salon LiB[2018年10月号]

share salon LiB 内観

LiBに行けば元気になれる。解決策が見つかる。そんなお店にしたい!

share salon LiB
代表取締役 吉田 優(よしだ ゆう)

住所:燕市吉田西太田787-11
Tel. 0256-78-7408
事業内容:目元に関する美容業。まつ毛エクステ・アイブロウ・講師業
創業:2018年

美容の仕事を目指すまで

 私は生まれ育った柏崎で、祖母・父・母の4人で暮らしていました。両親は会社員で、母が地元の商業をサポートする仕事だった関係で、小さいころから地元のイベントやお祭りに関わらせて頂きました。その頃から、人のつながりや、人を喜ばせることに喜びを感じていたことを覚えています。高校は地元の進学校に進んだものの、特に目標もなく、バイトに明け暮れていました。最初はスーパーのレジ打ち、ファーストフード店、海の家、子供塾の補助、色々掛け持ちしながら様々なサービス業のバイトを経験し、そこで「サービス業って楽しい!」と実感します。

 周りの同級生が進学先の大学を決め始める頃、私はテレビでやっていた自信のない女性をヘアメイクでキラキラ輝かせるという番組を観て、「これだ!私これになる!!」と一瞬で決意しました。その時に夢描いていたのは、地元新潟でヘア・メイク・ファッションの総合プロデューサーになる、ということでした。「なんかでかいこと言いだしたぞ」とみんなが呆れていたのはわかっていましたが、今のシェアサロンを作る基本はここにあります。一番大変だったのは高校の担任を説得することでした。進学校だったため、まず大学に入らないということ、職種が美容だということを否定され、推薦状はおろか、なかなか高校の在籍証明すら出してもらえませんでした(先生個人の私感がかなり反映された発言だとは思いますが)。この時に美容業界の社会的地位の低さを身をもって感じました。担任教師以外の先生に相談して何とか出してもらえましたが、17歳の私には悔しい経験でした。

歩き出した道と試練と気付き

 無事新潟市の国際ビューティモード専門学校・美容科に進学し、私の美容業がスタートします。そこで今の美容師のパートナーとも出会います。無事卒業と国家試験の合格を果たし、1番入りたかった、新潟市に4店舗ある老舗大型サロンに就職することが出来ました。

 私が配属になった店舗は従業員が25人程で、20~50代のスタッフが働いていました。入社当時は年の近い先輩がたくさんいましたが、約2年後その大半が辞め、アシスタントとベテラン美容師しかいない美容室になっていきました。とても地道でハード、労働時間も長く、低賃金...煌びやかな裏には不平不満が溢れていました。一気に先輩が辞めたことで、3年目のまだアシスタント時代に突然私がサロンディレクターになることになりました。

share salon LiB そこからは試練の連続...営業後スタイリストになるための勉強、練習会を夜遅くまでやり、そのあとにお店をどうやって立て直すかのミーティングを日が昇るまでというハードな日々。そしてその光景を見ている後輩たちは、「こんな大変な思いをするなら、ここで夢を目指すのは自分には無理。」と思うでしょう。どうしたらいいのか...そう思いつつも、私はこんなに頑張っているのに、なんでみんな協力してくれないのかとも思っていました。そんな時に私に「人に期待はしない。その代わり全力で応援したらどうかな。」と教えてくれた先輩の言葉に、ハッとし、それまでの独りよがりな考えを徐々に修正できるようになりました。関わりながら信頼関係を作り、夢や今頑張っていることを共有して、最初はレールをひきながら一緒に並走する。そして徐々に見守り、応援する。そのスタンスで関わり始めたら、お店の空気が変わり、みんなが自発的に動いてくれるようになった実感がありました。いろいろな考え方や、業種によって異なるとは思いますが、私はそれぞれの強みを生かし、やりたいことができる職場作りをこの頃から意識するようになりました。

 大きな功績を残せたわけではありませんが、ディレクター時代にみんなで作ってきたお店のイベントは今でも進化しながら続いていると聞いています。美容室で働く中で、私は広く学ぶよりも1つのことを探求することを楽しいと感じると気づき、メイクアップの仕事をしていく中で、目元についてもっと深く学びたいと思いまつ毛エクステに興味を持ちました。ちょうど良いタイミングでまつ毛エクステ専門店を燕三条で開業するから、店長として来ないかと声をかけていただき、7年間働いたサロンを退職しました。

これからのLiB

share salon LiB ここでは退職後の5年間は割愛しますが、技術を1から学び、お店の新規立ち上げ、集客、販促、業務の管理、講師のお仕事等、一通り経験させていただきました。そして2016年に結婚。この頃から「働き方」について考えるようになり、フリーランスのアイコーディネーターとして燕市吉田にある美容室の一角を間借りし、個人事業主としてスタートを切りました。そして、同年、経営について学びたいと思い、新潟県中小企業家同友会に入会。夫をはじめ、家族や友人が応援してくれていたので、約1年構想、そこから事業計画書を作り、たくさんの方に支援やアドバイスをいただきながら、今年8月燕市吉田に【share salon LiB】をオープンしました。美容室、まつ毛エクステサロン、タイ古式マッサージ、フォトスタジオとそれぞれのプロフェッショナルがパートナーシップを結び働く場所をシェアしています。【美容を通して繋がることで共に働く仲間やお客様の背中を押す】【自分が住む街をみんなが大好きな場所にする】という経営理念を掲げ、LiBに行けば元気になれる。解決策が見つかる。そんなパワースポットであり皆さんにとってのサードプレイスにしようとパートナーたちと共有し、目指し始めたところです。同友会で繋がることができたご縁のお陰で、雑貨の販売や、週一でぶどう屋さんを始めたり、視野を広げつつ枠を超えてシェアサロンの在り方を探していけたらと思います。

【share salon LiB 代表 吉田 優 (燕支部) 記】