企業進化論〈45〉株式会社 ルミナスジャパン[2018年3月号]

株式会社 ルミナスジャパン

経営理念は会社を導く大切な灯り。これからも世を 明るく照らす企業として進化を遂げていきたい。

株式会社 ルミナスジャパン
代表取締役 富樫 克行(会員:常務取締役 小田部 歩)

住所:村上市羽ヶ榎68
Tel.0254-62-2332
事業内容:小型電球の製造及び自動機器の設計・製作
創業:昭和23年/社員数:78名

事業の柱が...⁉

 当社は、小型電球を製造している会社になります。主に国内外の自動車用の室内灯をメインとして製造しており、その他、商業施設のインテリア照明に用いられるような装飾用の電球等も製造しております。

 当社の自動車用電球は主に室内周りの光源として、室内灯だけではなく、表示用のイルミネーションでも多くご利用いただいておりました。電球事業として、極小のイルミネーションランプ、自動車用室内灯、装飾用ランプ 大凡こういった3本が事業の柱となっておりました。

 ところが昨今、電球を取り巻く状況は大変な厳しさを増しておりまして、光源の主流は皆さま良くご存じのLEDという光に切り替わっております。当社で製造していた極小のイルミネーション電球も一気にLED化となり、また当社の装飾用のランプは高輝度で長寿命ということを売りにしておりましたが電球は非常に電力を使用するため、高価格でありますが極めて省電力で長寿命であるLEDに軍配が上がり、LED化が進行しております。

 事業の3本柱だった2本がLED化という事態になったのです。

不屈の精神

 ここで、さらに過去を振り返ってみます。現在は電球屋ですが、創業は現在の社長の父により、昭和23年に人造真珠製造の事業を起こしたことがはじまりになります。

村上工場作業風景(昭和45年) 人造真珠は、針金に溶かしたガラスを巻きつけ丸める方法で製造しておりました。しかし、この事業は後に香港や台湾でも多く造られるようになり、昭和29年には生産を中止。代わりに着手したのが、クリスマス用の電球でした。人造真珠製造で手がけたガラス加工の経験をいかし電球製造が開始されました。

 ところがこれもまた、後発の香港や台湾での生産が隆盛となり昭和45年には生産中止。昭和41年の法人化まもなく、当社の自動車用小型電球の本格的な生産がスタートしました。

 主である自動車用室内灯の製造を行いながら、新たなる電球商品の独自の開発や、自動機械の設計開発などを進めていき先に述べた3本柱が生まれたという流れになります。

 こういった流れから、弊社は人造真珠、クリスマス用電球を過去に失うこととなっても、先人達の不屈の精神により、立ち上がってきたわけであります。

開発中の上肢動作支援ロボットアクティブギプス そして、現在も大きな時代の波に対し奮闘を続けております。白熱電球にはまだまだ白熱電球としての良さやニーズがございますので、既存の事業の更なる改善改革を進めていくのはもちろんのこと現在新たなる柱の創造として、

  • ◎三重大学工学部メカトロニクス研究室との共同研究を進め、頸椎及び脊椎損傷者用のギター演奏用補助具『響楽』の販売
  • ◎上肢機能障害者用の装着型支援ロボット『アクティブギプス』の開発

といった、弊社の機械設計開発技術を活かした新たな分野への挑戦も行っております。

 また、照明事業の経験を活かしたニッチな分野へのLED照明の開発、電球製造のガラス加工の経験を活かした違う分野でのガラス加工製品の製造等展開しております。

経営方針という柱

 こういった、新たなる挑戦を行う上での精神の源はやはり経営理念にあります。弊社経営理念は、平成2年に株式会社ルミナスジャパンとして社名変更した際に、先代社長により制定されました。

弊社経営理念

  • ◎我が社は、商品を通じたより良いサービスを追求する
  • ◎会社は、社員の「生きる場」であり、社員の相互信頼によって成り立つ
  • ◎我が社は絶えず現状に満足せず、輝く未来を創造する

「サービス」
お客様に100%満足していただく上でのこだわりであり、追及心であります。企業にとってサービスという心を忘れてしまえばその存在意義を失うという意味を持っております。
「生きる場」
物造りをする企業にとって物造りをする社員が一番大切で、大切な社員の自己実現、成長、生き生きとした場であるため相互信頼によって会社を造っていくという意味を持ちます。
「輝く未来の創造」
今までの成功に安住せず、むしろその成功の経験を棄て去り、革新し創造することが極めて大事であることを示しており、現状に満足せず失敗を恐れず常に考えながら仕事をする姿勢を持っていくという意味です。

 先代社長は、当時この経営理念について会社の〈心・技・体〉の心と体の部分として示されました。行動である技の部分につきましては、時代の流れと共に進化し具体化され、現社長により行動指針10か条として全社員への浸透によりの生産活動に生かされております。正に、今我々が拠り所とし立ち返るべきはこの経営方針という大きな柱であると感じております。

 この経営理念はこれからにおいても弊社の進む一歩一歩に必要な大切なものとなります。私自身も経営陣の一員として加えていただいておりますが、日常の中で様々な困難にぶつかり足元が暗くふと迷いそうになるときにおいても、経営理念が自身を導く灯りとなっています。

 商品や事業としての柱は、時代と共に変化していくものであれ、経営方針として掲げられたこの3本の柱が我々にとって大きな柱となっている以上、道をあやまらず迷わず、ルミナスジャパンの社名に恥じず、世を明るく照らす企業としてこれからも進化を遂げていけるように全社員で邁進していきたいと思っております。

【㈱ルミナスジャパン 小田部 歩(村上支部)記]】

作業場風景