企業進化論〈36〉㈱グラスドリーム[2017年6月号]

㈱グラスドリーム

お客様の信頼と信用を一番に考えた店作りで社員と共に夢を実現したい!

㈱グラスドリーム
代表取締役:河内 秋介(かわうち しゅうすけ)

住所:新潟市中央区幸西3-2-32 サニーアームス102
Tel. 025-255-0001 Fax. 025-255-0006
事業内容:メガネレンズ専門店「れんず屋 匠 新潟店」
創業:2010年3月/社員数:3名

創業のいきさつ

弊社は平成22年3月に「れんず屋 匠 新潟店」の店名で中央区幸西にオープンしました。前職は、関東甲信越でインショップの宝石とメガネ店を展開する企業に20歳〜35歳までの15年間務め、店長・エリアマネージャーを経験し35歳で独立しました。

独立した経緯は、新潟市内のショッピングモール内の店舗の閉店に伴い、その店舗のお客様と社員を守りたいとの想いから決意をし、社員を連れ独立をする事になりました。

メガネレンズ専門店れんず屋を店名とした成り行き

通常の一般的なメガネ店はメガネのフレームに力を入れ、高額品からスーパーブランド、そして低価格品まで品揃えを幅広く取り揃え、プロパー(フレームとレンズが別)とセット(フレーム+レンズ付)の展開による販売方法が主流でした。時代の流れとともに、均一店や3プライス店などの低価格店の展開が多くなり一般店の存続が非常に厳しい状況となりました。高額品やスーパーブランドを主に展開すると単価は高いが回転率が下がり、そして在庫額も多く、売り上げが低下すると資金繰りが厳しくなり倒産や廃業をするお店が年々増加しているのが現状です。というのもメガネ業界はバブル期6,000億円以上であった売り上げが年々下がり近年では3,000億円程度となり約20数年で半減している厳しい業界であります。

この要因は、低価格店の出現で単価が下がり、そしてメガネの価値が低下したと言われています。しかしそれに伴い、メガネが気軽に買えるアイテムになったのも事実です。ですが、一般店も低価格店もいずれもフレームが主体であり、本来物を見るにあたり重要な役割の「レンズ」がフレーム同等に多種存在しているにも関わらず、おまけ的な存在となっているのが現状です。なぜならレンズの販売は知識と技術、そして経験が必要であり、またセット展開している大手はセット以外のレンズは選択の余地が無く苦手としているものでした。

私は、圧倒的な差別化をはかる為に、他店が苦手としている「レンズ」に特化した店舗を展開したいという想い、そして「良いレンズをどこよりもお安く提供したい」との想いで、レンズメーカーの協力のもと、メガネレンズ専門店 れんず屋 匠 新潟店として実現する事ができました。

先を見てのレンズ交換という発想

レンズ交換を行うにあたって技術と知識が非常に必要で重要であり、またリスクを伴います。先にも述べましたが、一般店も低価格店もフレームの販売が主体のため、今使っているフレームを活かしての面倒なレンズ交換を避けて「セットの方がお得」という具合で誘導販売しお客様の不信感に繋がる事が多々あります。愛着あるフレームを活かしたいというお客様のご要望に応えたい。また今はネットの時代となり、フレームをネットで購入される人も多くなり、今後は益々増えると予測し、レンズを安心して入れることの出来るお店をと考え「レンズ交換大歓迎!!」を売りのキャッチコピーとし他店が苦手な事を当店がやるという他店との圧倒的な差別化としての発想でした。

セールやイベントを一切行わないお店

当店の最大の特徴は、開店当初から一切セールや催事を行わない、エブリデーロープライス(毎日がお買い得)をモットーとして貫いています。お客様の購入のタイミングで不公平や不信感を与えない為と、催事による社員の販売のストレスを作らない為です。小売店は一般的に流行や季節商品の入れ替え時に在庫処分を行い、また購買意欲を高めるためにセールや催事を行います。この事は一般的でありますが、メガネは買い替えサイクルが3年~4年と長く、お客様の購入のたまたまのタイミングにより、セール期間開始日で購入時とお渡し時に価格の差が生じてしまいクレームに繋がるケースもあります。そして催事に関しても購買の動機づけになり、一時的に売上UPとなりますが、何もしない通常営業の時は売上が下がり、結局年間でならすと変わりない数字となっているお店が多数だと思います。逆にセールや催事の為の販促費が高くついている可能性があります。

私は、この点を踏まえ販促の目的を重視し、お客様の信頼と信用を一番に考え、一時的な売上確保をせず一年中お客様が安心して購入できるお店にするために一切のセールや催事を行わない事を貫いていますし、今後もどんな時でも行わないと思っています。

未来のビジョン

開業し8年目となり、メガネ業界は毎年前年割れという厳しい中、弊社はお陰様で毎年前年を上回り現在は開店当初と比べると、1.5倍~2倍の売上となりました。そして社員も増やし、全員が正社員雇用となっています。これは弊社の理念である、「お客様の信頼を第一の営業を行う」「社員・会社だけでなく、わが社を取り巻く全ての人が幸せとなれるような経営を行う」この二つを重点に置いているからです。そして私が最も重要視しているのは社員のモチベーションであり、働き甲斐のある職場と企業である事です。やるときはやる、遊ぶ時は遊ぶというように、社員のプライベートな時間を確保するため小売業では中々難しい休日や就業時間を守り続け、社員が辞めない環境作りを実現しています。そのためか、雇用し定年以外で退職する社員が一人もいない点は自負しています。

開業から2年後の平成24年に法人化し社名を「㈱グラスドリーム」とし、社員全員が眼鏡を通して夢を叶えるという意味で命名しました。

私は多店舗展開での発展にあまり興味がなく1店舗でお客様満足度、そして社員満足度の最も高い会社にしたいと考え、目標は名実ともに地域一番店になるということ、2年に一人ずつ社員を増やしていき、5年後には、賃貸ではなく自社物件で新潟市内一番の面積を持つ店舗を建てるという事です。その為にも、社員と一緒に夢を現実にするために日々精進していきたいと思います。

【㈱グラスドリーム 河内 秋介(新潟支部セントラル)記】