同友にいがた vol.340[2016年1月号]

2014年に社長交代、リスクを取って次の手を打つ! | 同友にいがた vol.340[2016年1月号]

2014年に社長交代、リスクを取って次の手を打つ!

長井 裕三さん(新潟支部イースト地区)
有限会社テクノナガイ 代表取締役

〒950-3301 新潟市北区笹山東17番地
Tel.025-387-3117 Fax.025-387-3974
http://www.technonagai.co.jp

会社の歴史と私

弊社は1947年、農機具の販売と修理の会社として創業しました。1973年、給排水の衛生設備工事を立ち上げ、農機具と設備工事部門の両輪で経営していました。その後の1991年、農機具部門を切り離して、?ナガイを設立。そして1990年、?テクノナガイに社名変更して、現在に至ります。

同友にいがた vol.340[2016年1月号]私は、1975 年6月に旧豊栄市で生まれ育ち、大学は栃木県に行きました。子供の頃は、自宅と会社が一緒だったため、子供ながらに両親が働く姿を見ることができましたが、会社と自宅が離れてからは、どのように会社を経営していたのか全く知りませんでした。また、父親を見ていても仕事が楽しそうに思えず、会社の仕事の手伝いも一切する事もなく、知っていたのは父親が社長であるということくらいでした。

大学卒業後は北関東のレストランチェーンに就職し、若くして店長などを経験させてもらい、5〜6年間、北関東の数店舗を転々としていました。しかし、結婚を契機に周りからの後押しもあって気持ちが変わり、新潟に戻って?テクノナガイに入社することになりました。それが2006年3月の30歳のときでした。

経営者としての歩み

入社したものの、設備工事の事や経営の事なんて全く何もわかりません。まずは営業の先輩に付いて回る日々が続きました。しかし、設備工事の知識もなければ営業方法も全く知らないので、なかなか成果も出ませんでした・・それでいて社長のせがれとして見られるプレッシャーを、常々背中で感じていました。入社後の4〜5年はほとんど会社の役には立っていませんでしたので、その頃を思い出すと、非常に気持ちがモヤモヤしていた記憶がよみがえります。

そんなある日、設備工事部門しかなかった会社で、新部門として太陽光事業部門を立ち上げようと父親である当時の社長が言い出しました。それが今から6年前の2009 年です。仕事にもなかなか慣れず、表情も暗くモチベーションが上がらない私を見かねたのか、社長から「お前がこの太陽光事業をテクノナガイのもう一つの柱に育ててみろ!それが出来ないようでは、社長なんてできないぞ!!」と檄を飛ばされ、そこから1人で立ち上げを行いました。当初は、飛び込み営業から、屋根へ上っての取付工事まで行いました。ちょうど電力買取制度が始まり、うまくその波に乗ることができたおかげで、やればやるほど結果がついてくるようになり、太陽光事業部の社員も増えていきました。そして、昨年の2014年度には設備工事部門の売上高を越えるまでに成長する事が出来たのです。今では、設備工事事業部、スマートエネルギー事業部(太陽光事業を含む)、事務を含めて合計33名の社員がおります。

社員の環境改善

昨年の2014年3月に、父親から社長を交代しました。その際には、経営理念や方針を見直しました。私は、?テクノナガイを「人を大切にする会社」にしたいと考えております。お客様はもちろん大切ですが、お客様と同様に社員を大切に、そして幸せにする会社にしたいのです。社員を大切にしない会社で、社員がお客様を大切に出来るはずがないと考えているからです。ようやくここ数年は、新卒の採用もできるようになってきました。しかし、教育の仕組みができていないために、今年入った新入社員が辞めてしまいました。社長の想いや精神論だけでは人は育ちません。社会人として、一人の人間として、どのように成長を遂げさせられるか、少しずつ仕組みを整えながら社員が育つ会社にしたいと考えています。

同友にいがた vol.340[2016年1月号]先代の経営から変えた点としては、有休の取得と残業の減少です。世間ではワークライフバランスという言葉をよく耳にしますが、弊社は下請けの仕事も多いので、休日でも休めないことが多々あります。それをしょうがないと思っていたら何も変わりません。現状の「考え方・働き方はおかしい」と互いに認識して、しっかりと休みを取れる仕組み作りをしています。普段、第2第4土曜は休みで、第5土曜があると出勤することになっていました。まずはその第5土曜日を昨年から有給休暇で休みにしました。半強制的に始めたのですが、その制度をスタートさせたところ、それが契機なのか残業も減り出したのです。社員を大切にするという意識は、前職で勤めた飲食業が、月に1日か2日しか休みが取れず、そのような経験をしたからこその環境改善につながっているのかもしれません。まず、社内で変えたのはそのような「社員の働き方」です。

また、今後重点をおいて取り組みたい所は、もっともっと社員が働きやすい環境、働きがいを感じながら楽しく仕事が出来る会社にしていきたいと考えています。その一環として、弊社は2017年に創業70年を迎えるのですが、これを利用して70周年記念事業実行委員会を立ち上げました。全社員が関わりながら、この事業を計画し、準備、実行をしていくことで、さらに一体感を醸成し楽しく仕事に取り組める環境を作っていきたいです。

今後の挑戦!

太陽光発電などのエネルギー業界は新規参入が増えていますが、その中でなんとか売上を伸ばせているのは、会社が地域密着であるということと、営業から工事そしてアフターまで、そのすべてを自社内で完結する形を作っていることが、なによりも強みであると考えております。地元の会社で安心して設置して、その後も安心して面倒を見てもらえる、それはそこに住まわれている方々の安心であり、会社としての誠意と責任なのではないでしょうか。

会社全体としては、設備工事事業部が土台としてありますので安定しています。スマートエネルギー事業部は、6年経ったとはいえこれからが大切になってきます。特に、スピードの速いエネルギー事業ですから、いち早く情報をつかみ、お客様にとって良い情報をどんどん提供をしていきたいと考えております。そこで、来年以降は太陽光発電と並んで、省エネ商材にもさらに力を入れていきます。

その一つがHHOガス発生装置というもので、ボイラーなどの既存の燃焼機器に取り付けると、20〜30%の燃費改善が見込める商品です。動けば動くほど、様々な情報が入ってきます。

リスクをとらなければ、リターンはありません。やはり、同じことをやっていてもダメです。悪くなっても人のせいにはしたくありません。身の周りに起こる事は、すべて自分の責任と考えるようにしています。それは世の中の景気にも同じことが言えます。その中でも伸びている会社はあるのですから。トータルで考えれば世の中そんなに理不尽なことは起きないと思っています。先代は、会社が良い状態のときに、私にバトンタッチしてくれました。

今が良い時だからこそ、次の手を打つ事が出来ます。常にチャレンジ!チャレンジ!チャレンジ!

<有限会社テクノナガイ 長井裕三(新潟支部)記>

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