同友にいがた vol.338[2015年11月号]

社員参加だけでなく、経営者も共に学べる共育求人委員会 | 同友にいがた vol.338[2015年11月号]

社員参加だけでなく、経営者も共に学べる共育求人委員会

委員長: 渡辺修士さん
副委員長: 小畑興利さん、沖野恵子さん

聞き手: 沖野兼一さん

今回の特集は委員会活動の紹介ということで、共育求人委員会をインタビュー形式でご紹介させて頂きます。

共育求人委員会に関わったきっかけ

◎沖野(兼) 今月は、委員会活動の紹介をテーマに共育求人委員会の方たちに来ていただきました。皆さん、今日は宜しくお願いします。早速ですが、そのお揃いのTシャツは何ですか?

渡辺修士さん
◎渡辺 来年の2月12日(金)、13日(土)、 14日(日)に新潟県で知的障がい者のスポーツイベント、スペシャルオリンピックス2016新潟大会が開催されます。障がい福祉研究部会の活動報告を聞いていると、障がい者雇用に取り組むことによって、様々なプラスの変化が会社に起こると聞いています。我々、共育求人委員会も学ばせてもらおうと思って、今日はお揃いのTシャツを着てきました。

◎沖野(兼) そうですか。障がい福祉研究部会は頑張っていますものね。来年のスペシャルオリンピックスが成功するよう、皆さん、ご協力をお願いします。スペシャルオリンピックスの詳細については、障がい福祉研究部会までお問合せ下さい。さて、本題に移らせていただきます。そもそも皆さんが共育求人委員会に関わったキッカケは何だったのですか?

◎渡辺 確か2011年だったと思います。知り合いの社長に頼まれて採用した子がいました。その子を何とかして育てたいと思ったのですが、それがなかなか思うようにいかず、そこで気付きました。自分には教えるスキルがないと・・・。我々、職人の業界は、先輩の技術を盗め、体で覚えろ!的なところがあり、教えるという体制や社風があまり、いや、ほとんどないのです。だから、新しい人を採用しても直ぐに辞めてしまったり、年間2名採用して、2名辞める。こんな状況がずっと続いていました。人が入れ替わるだけで、社員の力は伸びていませんから、当然、会社の業績も伸びません。そんな時に共育求人委員会の若手社員研修の案内のFAXが届き、行ってみようと思いました。

沖野恵子さん◎沖野(恵) 私も最初は若手社員研修の案内のFAXでした。人との関わり方が苦手な子がいて、その子のコミュニケーションのキッカケ作りになればと思い、参加しました。初めて参加した時は、一泊二日の研修だったのですが、二日目は、仕事の都合でどうしても私は参加できず、残してきた社員が心配で、気が気でなかったのを良く覚えています。

◎小畑 私は3年程前、前委員長の梅澤さんに誘われて参加したのがキッカケでした。仕事柄、社員教育の相談や依頼も受けるのですが、色んな経営者が知恵を出し合って作り上げてきた共育求人委員会の研修に正直、かなわないと思ったのが第一印象でした。外部の研修機関に依頼するのではなく、自らの社員を自らの手で、同友会の仲間たちと一緒に研修を作り上げてきた足跡に頭が下がる想いがしました。

委員会に関わって変わったこと

◎ 沖野(兼) 共育求人委員会に関わるようになって、何か変わってきたことはありますか?

渡辺 一番変わったのは自分自身です。それまでは正直、辞めていく社員が悪いと思っていました。でも今は違います。お互いさま(五分五分)です。私も悪い。そう思えるようになりました。不思議なもので、そう思えるようになってからは、定着率も良くなり、以前のように人の入れ替わりで悩むこともなくなりました。同友会で良く言われる「自分原因論」は、正にその通りだと思います。

◎沖野(恵) 最初の頃は、「共育」の意味を良く理解していなくて、研修に参加すれば、社員を「教育」してもらえるものだと思っていました。しかし、今は、私自身が教え方を学んでいるのだと思うようになりました。これが一番の変化だと思います。

◎沖野(兼) すると、お二人とも「社員よりも自分が学んでいる」ということですか?

◎渡辺・沖野(恵) そういうことになりますね。( 笑 )

共育求人委員会とは

◎沖野(兼) 共育求人委員会の研修は、合同入社式や新入社員研修のイメージが強いのですが、既存社員や幹部社員の研修は行わないのですか?

小畑興利さん◎小畑 そういった声が多かったので、今年度から、異業種交流研修という形で既存社員の研修も始めました。7月に三条、11月に村上、3月に新潟で開催します。11月の村上、3月の新潟は、これからですので、是非、一度、社員と一緒に参加してもらいたいと思っています。

◎沖野(兼) 小畑さんは、共育求人委員会の活動をどんな風に捉えているのですか?

◎小畑 自社の社員は子供、他社の社員は甥っ子や姪っ子のような関係の委員会だと思っています。自社の社員の発表を見つめる社長の顔は、まるで授業参観日の親のようです。この眼差しが社員を育てる本当の力なのではないかと思っています。「○○君は元気ですか?」「○○さんは最近どうですか?」といった会話も良く飛び交い、自社の社員だけでなく、他社の社員の成長も見守っている委員会だと思っています。

◎沖野(兼) なんだかとても温かい雰囲気の委員会ですね。渡辺さん、最後に共育求人委員会のPRをお願いします。

共育求人委員会

◎渡辺 共育求人委員会では、協力者を募集しています。社員教育に悩んでいる。定着率が悪い。社員がマンネリ化している。どんな悩みでも構いません。社員と一緒に共育求人委員会の研修や打合せに参加してみませんか? きっと何かしらのヒントは得られると思います。今はまだマンパワーが足りず、求人活動の取り組みが出来ていませんが、本格的な人口減少社会を迎え、我々、中小企業の採用活動は益々厳しさを増しています。将来的には、共育求人委員会として、採用活動のサポートが出来るようになりたいと考えています。1社だけでは出来なくとも、数社が集まれば出来るようになる。共育求人委員会の活動の原点です。それを実現させるためにも、皆さんの力を結集させましょう!終日の参加は無理でも、見学だけでも構いません。何かを得られる委員会作りを目指していきます! 今日はどうもありがとうございました。

◎沖野(兼) 共育求人委員会のお三方ありがとうございました。

沖野兼一さん


▼取材班がみつけた会社の横顔

共育求人委員会の渡辺委員長のユーモアさと副委員長の小畑さんの分析力の凄さで、とても楽しい、取材となりました。 渡辺委員長とは、2011年の新入社員研修からご一緒させてもらってます。いつも笑顔で話されて、好印象でした。最近の研修では『元気ですかぁ~!!!』の挨拶からはじまって場を和ませてくれたりしていました。

取材がはじまって、最初の頃の会社の状態をお聴きしていくと結構大変な時期もあり、苦労された経験から少しずつ改善を繰り返して、今現在に至っているとの事でした。笑顔の裏側には、沢山の苦労を乗り越えられた強さもあるのかもしれないと取材を終えて思うようになりました。

共育求人委員会(沖野さん、渡辺さん、小畑さん)副委員長の小畑さんは、9月の研修に受講生として参加されていたのが印象的でした。その後、司会をされたりする度にメキメキと沢山の発言や意見を言われる場面をみて私には無いものを沢山持っているなと感じていました。正直な所、副委員長の話をいただいた時、小畑さんと上手に関われるかなという不安がありましたが、委員会や研修を通して、誰よりも熱い心で社員の方々の事を見守り研修を盛り上げて行こうとしている事が分かってきました。そんな繊細な小畑さんの一面を委員会や事前会議で見る機会が増え渡辺共育求人委員長には、なくてはならないパートナーと委員長より、心内を解読しているような場面もあり、楽しい取材となりました。

自分自身も社員研修を通しての気付きや改善で以前より社員との距離が縮まっているような気がします。異業種の方々と顔を合わせて、普段の仕事とは違った頭や身体の使い方が有意義な時間に思える委員会です。

是非みなさんも一度、研修風景を見に来て、実感してみてください。

<切り文字屋オッケイ 沖野 恵子(燕支部)記>

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