同友にいがた vol.328[2015年1月号]

[輝く!新潟企業家]2015年は思いっきり舵を切ることをお勧めします。 | 江口歩さん(新潟支部)有限会社ナマラエンターテイメント 代表取締役

認知症に関わっている方から聞きました。 なぜ認知症になるのか?それは「さみしい」からだそうです。高齢者の万引きを取り調べている人から聞きました。なぜ万引きするのか?それは「さみしい」からだそうです。
HIV感染者をカウンセリングしている人から聞きました。なぜHIVに感染したのか?それは「さみしい」からだそうです。
保護司の人から聞きました。なぜ少年は犯罪を犯したのか?それは「さみしい」からだそうです。

「さみしい」気持ちがトラブルの要因になっているようです。認知症の患者には「やさしさのシャワー」を浴びせ続けることが大切だと教わりました。ひたすら「やさしさのシャワー」を浴びせることによって、認知症の進行を止めるだけでなく、改善する結果も報告されています。「やさしさのシャワー」とは?相手をひたすら愛し続けることのようです。認知症患者だけでなく、すべての人たちに「やさしさのシャワー」を浴びせ続ければ、ずいぶんと平和な世の中になるような気がしますが、現実はなかなか難しいでしょう。なぜならこの世は偏見だらけです。偏見は差別を生む原因になります。よって、世の中は差別だらけでもあります。偏見や差別は当たり前のようにあるので、そんなに気にしない人もいますが、猛烈に苦しむ人もいます。猛烈に苦しむような偏見や差別はない方がいいです。ところが、なかなか無くなりません。ハンセン病感染者から人へはうつりません。でも、いまだに実家へ帰れない人や温泉宿泊を拒否されたりします。つまり、偏見を一度持つと、なかなか偏見を取り除けない。このような問題はあらゆるところに存在しています。

世の中は"偏見"で出来ています

月乃光司さん主宰の「こわれ者の祭典」に、12年前から関わっています。これは精神障害で苦しんだ経験の持ち主たちとの自己肯定イベントです。この「こわれ者の祭典」から、歩けない脳性マヒ、うまく喋れない脳性マヒ、二人合わせて「脳性マヒブラザーズ」という芸人が誕生しました。脳性マヒというだけで、これまで偏見や差別を受けてきました。世の中は偏見だらけだから仕方ないのですが、ただ、彼らの生き方を否定するような偏見はあきらかに邪魔です。たとえば、脳性マヒがプロの芸人になる夢を脳性マヒだから無理だという偏見。健常者でもなかなかプロの芸人になろうと思ってもなれない。まして脳性マヒなら尚のことという偏見。とても邪魔です。障害があろうがなかろうが、やりたいこと、好きなことが出来ることは誰もが望むこと。障害者ということだけで、やりたいことや好きなことを我慢する必要はありません。むしろ、やりたいこと、好きなことを積極的に出来るような環境にすべきです。

新潟お笑い集団NAMARA発達障害者を集めてトークイベントをやったことがあります。会場には発達障害者の親や支援団体の人たちが参加していました。そこで驚いたのは、発達障害者の親や支援団体の人たちにも偏見があることです。本を読むことしか出来ない子がいたとします。本を読むだけでは仕事にならないから不安だというのです。常識的にはそうかも知れません。でも、常識的に考えたら脳性マヒブラザーズは生まれません。本を読むことが出来る特性を生かした仕事を考える。そして作る。この社会で生きていくための働く現場はハローワークの中にあるというのも偏見。障害者の働く場所をいつの間にか自分の頭の中で限定してしまう。このコリ固まった脳ミソこそが偏見を生み、差別を作ります。

ひたすら「やさしさのシャワー」を

これからの時代は、こどもたちのやりたいこと好きなことを全面的に、こどもの頃から否定せずに応援することです。それが「やさしさのシャワー」です。「やさしさのシャワー」は認知症になってからでは遅いのです。赤ちゃんがこの世に誕生した時からするものです。

「さみしい」気持ちがトラブルの要因だと書きました。その「さみしさ」はどこから来るのか。それは子育てからだと思います。あれもダメ!これもダメ!の「ダメ!ダメ!シャワー」ばかり浴びせ続けられると、自己肯定感が備わらないようです。自分に自信がなく、不安と寄り添うようになり、さみしさを募らせます。その結果、自己否定になり、自分自身を愛せなくなります。親からの愛を実感できず、自分自身を愛せない人は、他人を愛せません。愛が何なのか分からないのに愛せるわけがありません。当然、郷土愛も分かりません。愛社精神は理解不能です。結婚もしません。愛国心なんてもってのほか。では、その「愛」って何なのか?見返りを求めずに、一方的に浴びせ続けるやさしさともいえます。つまり、「ダメ!ダメ!シャワー」の代わりに「やさしさのシャワー」をひたすら子どもたちに浴びせることによって、ありとあらゆる社会問題が解決に向かいます。僕はそう思っています。

NAMARAは18年目に突入!

今年、NAMARA設立18年目を迎えます。1997年立ち上げ当初。コント漫才に明け暮れていました。総勢30名ほどの芸人が活動して月に30万円の売り上げ。ひとり1万円貰っても意味が無いので、全員から売り上げを寄付してもらいました。そのお金で事務所と事務員を雇いました。笑いで食べていくと決めたから、どんな仕事でも「YES」で対応。気がついたらいろんな仕事をしていました。有限会社ナマラエンターテイメントになったのは、2005年の4月。お祭りでのステージイベントやパーティーでの余興などの様々な仕事が増え、テレビ、ラジオのレギュラー番組は持っていたけれども、お笑い番組ではありませんでした。この頃からNAMARAはお笑いなの?いったい何やっているの?との声が聞こえるようになってきました。新潟お笑い集団NAMARAは、笑わせることが好きな集団です。最近は、なかなか笑えない現場からお仕事をいただきます。笑いたいのに笑えない環境にいる人たちがいます。その人たちが笑えるようになることは面白いことです。どうやって笑ってもらえるのかを考えるのはとても楽しい。とにかく笑わせることが仕事です。テレビの中のお笑いだけが笑いではありません。新潟お笑い集団NAMARAのお笑いは、ひょっとすると「やさしさのシャワー」を目指しているのかもしれません。世界に浴びせ続けるほどのパワーは残念ながらありません。出会った人、ご縁のある人たちから、NAMARAの笑いが必要とされるならば、とめどなく浴びせ続けたいと思っています。そして徐々にその輪が広がってくれれば本当に幸せなことです。

最後に、みなさまへ

最後に中小企業家同友会のメンバーのみなさまへ。いま思っている「やさしさ」は、ひょっとすると毒かも知れません。これまで思っていた「やさしさ」とはこういうものだという常識そのものが、「さみしさ」を引き起こす毒かもしれないのです。コリ固まった脳ミソは、猛スピードで変化している時代に対応できない。2015年は恐れずに変化していくことをお勧めします。仮にこれまでの真逆の方向だとしても、おもいっきり舵を切るくらいが面白いと思います。新潟お笑い集団NAMARAはそうします。

本年度もみなさん宜しくお願い致します。

<有限会社ナマラエンターテイメント 江口 歩(新潟支部)記>

もっと楽しく!オモシロイにNAMARAはどんどん挑戦し続けます。


いろいろホワイトボード[第28回]

共育求人委員会 中堅・幹部研修会レポート

共育求人委員会 中堅・幹部研修会

■座長 小畑興利
私が共育求人委員会に関わり始めたのは、一昨年の9月に開催された「新入社員フォローアップ研修」でした。前共育求人委員長の梅澤さんより誘われ、運営スタッフとして参加したのがキッカケでした。社会保険労務士という仕事柄、社員教育や研修の依頼を受けることがあります。共育求人委員会の研修に参加して、私は正直、この研修には勝てない。と感じました。沢山の経営者が、自社そして他社の社員のことを真剣に考え、企画・運営し、「社員と共に育つ」という理念のもと、開催されるこの研修は、私一人では到底太刀打ちできるものではない。と思ったのです。それ以来、すっかり共育求人委員会の大ファンになり、今回、座長をさせていただきました。経営者の悩みは、最終的には「人」に行き着くといわれます。共育求人委員会は、見学だけでも大歓迎です。一度、委員会活動を見ていただき、活動内容を知って下さい。きっと、得るものがあると思います。今までは、新入社員を中心に研修を行ってきましたが、共育求人委員会に関わる経営者にとっては、自社の社員は子供、他社の社員は甥や姪。そんな雰囲気のとても温かい委員会です。今後は、中堅社員向け、幹部社員向けと研修対象の幅を広げていければ、会員企業の業績発展にも貢献できるものと考えています。是非一度、共育求人委員会に遊びに来て下さい。実は、共育求人委員ではない小畑からでした。


株式会社インプレッシヴ 本間道雄
会社自体の目標、目的を全社員で共有することの大切さ、リーダー会議等で決定した目標・目的等を部下に伝えることを怠っていたと感じました。目標を達成する為の手段(作業)だけを伝えていたため社員のモチベーションも上がらず、作業効率も下がっていたのかもしれません。

また、グループメンバーの能力をできるだけ細かく把握し、得意分野で能力を生かせる形で作業分担し、不得意分野を克服できるような共育を行っていける環境づくりにも挑戦したいと思いました。


株式会社ウメザワドライ 高橋康之
チームワークの大切さを学びました。組織の中で一人でやるには限界がありますし、一人で仕事をしているつもりでもその仕事に関わっているメンバーに支えられていて今の自分があることに気付かされました。普段から感謝の気持ちを忘れず仕事に取組みたいと思います。


■株式会社共栄スポーツ 志田明
まず会場全体の活気を感じました。
村川さんの報告では「目的の必要性とそれをチーム全体で共有する事が重要」という部分で学びを得ました。
グループ討論では様々な異業種の方たちの意見を聞く事が出来、同じ様な課題、また全く異なる考え方がある事にも気付きを得ました。

明日からの実践としては、グループ討論の中で出た意見「自社を一歩外側から見てみる」というものが参考になりましたので、自社と自分自身も合わせ外側から客観的な視点を持ち、良い所、悪い所、出来ている所、出来ていない所を再認識したいと思います。


株式会社協栄青果 須佐勝男
今回、初めて参加させて頂きましてありがとうございました。グループ討論では異業種の方々との話を聞き、共感するものがありました。部下への指示が明確にうまく伝わらない。同僚とのつまずき等々、私達の青果流通業界も一般と厳しさを増している今日、今、一番中小企業のやるべきことは幹部会議で決めたことの行動力、実行することだと思いました。それと世代観が違う部下とどううまく付き合えるかだと感じました。中堅社員の役割は部下の育成こそが会社繁栄に繋がると思いました。

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